不妊治療に相性の善し悪しってあるの?

カップルの六組に一組が不妊に関する悩みを抱え、不妊治療がどんどんと大衆化している現在、不妊治療を受ける確率は誰にでも平等にあると言えるでしょう。
しかし、いざ治療を受けるとなっても自分は果たして上手くいくのか…。不妊治療は体質や治療法によって相性の善し悪しがあるのか…。気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

そこで今回は、不妊治療と体質の相性について紹介します。

不妊治療と体質との関係

不妊治療と体質との間には明確な相性は存在しません。
問題なのは自分の体の状態が妊娠しやすい状態であるかどうかです。

不妊治療とは妊娠との相性が悪い体を良い体にする、もしくは医療技術の力で妊娠しにくい体の方でも妊娠できるようサポートする治療ですので、不妊治療に「相性」はありません。

重要なのは「ホルモンバランス」

妊娠と大きな関係を持つのがホルモンバランスです。
食習慣やストレス、また低体温はホルモンバランスの乱れの大きな原因となってしまいます。

栄養バランスの取れた食習慣、また運動を通じた基礎代謝の向上や体温低下を防ぐことなど、日常生活における様々な工夫はあなたの体を妊娠と相性の良い体質に近づけてくれます。

治療法と体質の相性

次に、治療法と体質の相性について見ていきましょう。
各個人の体の状態に応じて、合う治療法、合わない治療法は存在します。
しかし、不妊治療は、抱える問題の原因やその深刻さに合わせて治療を決定していくものです。
すなわち、不妊治療とはそれぞれに合った治療法を見つけていく過程を意味するため、治療法と体質との相性を心配する必要はありません。

また、不妊治療で用いられる手段の一つである体外受精は、体の外で人工的に受精を発生させるため、いわば「受精しやすい体質かどうか」を全く無視できる治療法といえます。
このように不妊治療とは「体質を無視するため」の治療法であるため、誰にでも妊娠のチャンスがあると言えます。

最後に

上記の通り、妊娠と体には相性がありますが、不妊治療の過程では、一人一人にピッタリな治療法を見つけていくため不妊治療との相性の善し悪しというのは、はっきりとはありません。
医療機関による精密な検査や医師との相談の過程であなたに合った治療法が提案されることでしょう。

自分は不妊治療に向いているかどうかを悩むのではなく、まずは専門家に相談するのが一番の近道と言えるでしょう。
不妊治療への向き不向きを強いて挙げるなら、不妊の悩みを一人で抱え込まず、周りの人に相談できる心構えを持った人が、不妊治療に向いているといえるのではないでしょうか。