PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)ってなに?原因と治療方法

PCOSって知っていますか?

不妊治療をしている中で、PCOSで悩まれる方は多いです。

女性の20~30人に1人の割合でみられるそうで、当院の患者様の中にもいらっしゃいます。

PCOSとは一体どんな病態でしょう? 詳しく解説していきます!

 

PCOSとは

PCOSとは多嚢胞性卵巣症候群のことです。

通常は月に1度、卵巣内で成熟した卵胞が排卵し月経が起こります。

しかし、卵胞がたくさん育ち十分に成熟せず排卵ができないまま、卵巣内に数多く溜まってしまう状態をPCOSといいます。

診断の基準として

  • 月経周期が35日以上または不規則
  • 超音波検査で卵巣内に多数の卵胞が詰まって見える
  • 血液検査で男性ホルモンの数値が高い
  • LHが高く、FSH値が正常

などがあげられます。

他にも、多毛や肥満・ニキビが多いなどの症状が見られます。

しかし、なぜなるのかは明確に解明されていません。

下垂体から分泌されるホルモンバランスの乱れ・遺伝的な糖代謝異常・肥満や痩せすぎなどが考えられるそうです。

病気ではなく生まれつきの体質といわれているため、上手に付き合っていくことが大切です。

 

PCOSと診断されたら

病院での不妊治療では排卵誘発剤を使用し、卵胞の成熟と排卵を促します。

合わせて、生活習慣の改善が妊娠への近道です。

〇甘い物など砂糖を控える

〇太りすぎ・痩せすぎの場合は改善を目指す

〇適度な運動

〇ストレスを溜め込まないようにする

上記4つのことは卵子の質の向上、妊娠しやすい体づくりにも繋がります。

ぜひ心掛けてくださいね。

 

鍼灸による治療も効果的です。

東洋医学的に診るとPCOSは2つのタイプに分けられます。

1、瘀血タイプ

瘀血とは血の巡りが滞っている状態です。

運動不足やストレス・冷えなどで子宮や卵巣周りの血流が悪くなると、卵子を育てるために必要な栄養が少なくなってしまいます。

瘀血タイプの方は生理痛がひどい、経血に血の塊が混じるなどの症状が現れやすいです。

鍼灸では全身の血の巡りを良くする治療をしていきます。

日常生活では軽い運動やストレッチをリフレッシュも兼ねて行うといいですね(^-^)

 

2、痰湿(たんしつ)タイプ

痰湿(たんしつ)とは、体の中に余分な水分が溜まり、血流が停滞してしまっている状態です。

むくみ・倦怠感・天気によって体調が悪くなるといった症状が現れやすいです。

鍼灸では水分代謝を上げるツボを使って治療していきます。

このタイプの方は暴飲暴食をしてしまったり、脂っこいものや甘い物を摂り過ぎている方が多いです。

よく噛んで食べるようにし、早食いや食べ過ぎを予防しましょう。

 

 

最後に

PCOSの方は上手に卵子を育てて、排卵できれば妊娠しやすいともいわれています。

実際に治療で約8割の方が妊娠されています。

アクア鍼灸治療院でもツボ刺激によってホルモンバランスの分泌を整え、自力で排卵できる体づくりをサポートさせて頂きます!

もしお悩みの場合は一度ご相談ください。