流産と不育症

妊活をしていくと嬉しい事と悲しいことがありますよね。

妊娠は妊活をされている方、みんなが嬉しいことですよね(^_^)

しかし、その中で悲しい結果となる方もたくさんいらっしゃいます。

体外受精を何度もチャレンジするも、陰性と出てしまう方。

妊娠したけども、流産となってしまう方。

妊活の中で、この流産や不育症は皆様がおこりうることです。

今回は流産と不育症のお話を少しさせていただきます。

流産の原因は?

実は、妊娠した人の約15%が流産をご経験されています。

妊娠初期から22週未満でなんらかの理由で胎児が育たず、妊娠継続に至らないことを流産と言います。

流産の原因のほとんどが受精卵の染色体異常と言われています。

受精卵や胎児に染色体異常がおこる理由は明らかではありませんが、卵子の異常は年齢が重なるとともに増える傾向があると言われています。

40代の流産率もこれが原因ではと考えられています。

一般的に、2回連続で流産や死産があると『不育症』と診断され、専門クリニックでの検査をすすめられます。しかし、40%以上の人が、検査をしても流産に繋がる原因が見つからず「異常なし」と診断されます。

ですが、繰り返し流産をご経験されている方でも、しっかりと治療すれば多くの方が出産されています。

不育症の検査をした結果、夫婦のどちらかに染色体異常がある、子宮異形成や自己免疫異常があるなど、原因が明らかになることもあります。その場合は、専門クリニックにて治療を行い原因となるものを取り除く事が妊娠への近道です。

不育症とは?

不育症とは、流産や死産、新生児死亡などを2回以上繰り返した場合に診断されます。

1人目の赤ちゃんを正常に出産していても、2人目や3人目が続けて流産や死産になった場合も不育症と診断され、検査や治療を行うことがあります。

流産や死産を繰り返すかたといって、必ずしも不育症というわけではありませんが、流産となりうる原因を持っている可能性があるということになります。

受精卵の染色体異常が原因の流産のほとんどが妊娠初期におこるため、妊娠10週目以降では別も原因がある可能性があります。その場合は、すぐに検査を受けましょう。

ご夫婦ともに何かあるかもしれませんので、お二人で検査をされるといいでしょう。
不育症専門病院もありますので、1度相談してみていいかもしれません。

不育症の検査は?

  • 内分泌異常
    甲状腺ホルモンの分泌が多すぎたり、少なすぎたりする甲状腺の持病や糖尿病などがある場合は、治療せずに妊娠すると流産しやすいことがわかっています。
    内科の協力のもと、ホルモンバランスと整え症状を安定させてから妊活をスタートになる。
    多くは妊娠中も治療を続けます。
  • 抗リン脂質抗体陽性
    血流の遅い部分に血液が固まって、血栓を引き起こす「抗リン脂質抗体」。
    妊娠中、胎盤に血栓ができると胎児に酸素や栄養が行き届かなくなり流産になりやすくなります。血液凝固異常の場合を含め、慎重な治療が必要です。
    血液をサラサラにする内服用が出され治療を行うこともあります。
  • 夫婦染色体異常
    夫婦のどちらかに、染色体の一部が入れ替わっている「相互転座」がある場合、受精卵の染色体の組み合わせによって、流産する確率が高い事が分かっています。
    日常生活を送るには何の問題もなく治療で根本的に治す方法がありません。
    受精卵の染色体や遺伝子を調べ、異常のないものを子宮に戻す「着床前診断」があります。
    安全性や倫理的な観点から受けるかどうかを慎重に判断しましょう。
  • 子宮の異形成
    子宮の形の異常はさまざまな種類があり、着床部分の血流が悪さが原因となり流産しやすくなることも。。
  • 特に内部上部が凹んでいるハート型のようになっている「中隔子宮」は流産率が50%と高いことも分かっています。
    形態異常の種類によって流産率などはもちろん異なります。腹腔鏡手術や開腹手術で一部分を切除したり、手術せず経過観察を続けながら妊娠を目指す場合もございます。

まとめ。。。

流産や不育症はとても不安になり、大なり小なり傷つきます。

しかし、奥様が全て悪いわけではありません。

また、希望がないわけでもありません。

不育症と診断された方でも諦めずに妊活を続けて妊娠・出産された方もたくさんいらっしゃいます。

しっかりと体質を変えて、胎児の居心地の良い環境を育てて行きましょう。

そして、今ご自身に出来る最大限をしていきましょう!!

 

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不妊治療専門 アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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